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都市銀行勤続37年の大ベテランが明かす
銀行融資、不可能を可能にする“ウルトラC”
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.5 ━ 2007.2. 3 ━━━
第5号.
【出来すぎた資料は墓穴を掘る!!】
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ご継読頂きありがとうございます。
また、数々のメールを頂き、改めて銀行融資に対する不満と関心の高さに驚いております。
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さて、今回は私の体験談をご披露したいと思います。
“出来すぎた資料が墓穴を掘った”話です。
私が湘南地方の某店で、次長を務めていた頃のことです。
当時も新規の有望な取引先開拓には各支店共に躍起となっておりました。
3月の決算を間近に控え、新規先獲得目標の達成に手が届くか否かの微妙な時期でした。課長と担当者が「有望な新規先が開拓できそうだ」と書類を持って相談に来ました。
その有望先は仮にA社さんとしましょう。
話によれば、A社さんは前年5月に創業、第1回目の決算は当年4月。
業務はスイミング関係用具、用品販売。
周辺地区の公私営プールに売店を持つほか、近隣高校の水泳部にも販売網を持つとか...。
前年夏季の売上げは、6、7、8月の3ヶ月間で2,200万円。
今年度の仕入れ金として2,500万円の借入れ申込みでした。
A社さんが持参した書類は、決算前でもあり、2月末現在の試算表、資金繰り表、実績及び計画表等、銀行が要求するはずの、資料全てが揃っており、用意周到さが伺えました。
長いこと銀行員をしていますと、虫の知らせというのでしょうか、言葉では表現できない「イヤーな感じ」がするケースに出会うものです。
その時は久々に何とも言えぬ、イヤーな感じに襲われました。
しかし、課長も担当者もA社社長は経営者としてのセンスも評価できるし、順調に業績を拡大してきており、資料的にも分析したところ全く問題が無い。
今後育てて行きたい先だと言うのです。
確かに、添付された資料はパソコンなど普及していない当時とすれば綺麗にタイプされており、数字的にも筋は通っており、計画書は右肩上がりで完全無欠のもので、正に教科書に出てくるような資料でした。
部下は自信をもって推奨している...それを私が「イヤな感じがするから」という理由で渋るわけにはいきません。
そこで翌日、私が直接面談させてもらうこととし、その前に前年実績をプールごとに学校ごとに出してくれるよう要求しておきました。
当日、私は課長を伴い貸ビルの2回にあるA社さんの事務所に赴きました。
6畳ほどの事務所に応接セットとデスクが2つ。
(実績及び計画書には、従業員6名と記入されているのに...。)
名刺交換が終える否や、社長が前年の売上げから今年の見込みについて喋りだしましたが、当方に質問の余地も与えないくらい喋るのです。
その間私は提出された実績及び計画書と社長の話を照らし合わせて聞いていたのですが、中身の何箇所かが明らかに相違しているのです。
また、言葉の端々にハッタリのような部分が垣間見えるし、金融面の知識もあまり持ってないと判断されました。
この社長と提出書類の完成度とのアンバランスさに、違和感が増幅されました。
その辺は一応伏せておきながら、私は公私立プール内に売店を設置する際の権利関係、
許認可方法、届出方法、契約関係を質してみたところ、
『その筋の議員や然るべきルートを使ってOKを取ってある。』
との曖昧な返事に終始したのです。
そこで、プール何箇所かの売店を見せてほしいと申し出たところ、
『売店は仮設のものをプールサイドに出すもので、今はオフシーズンであるため撤去中』であるとのこと。
撤去建物はどこに、どの様に保管されているのかの質問辺りから、社長の表情に動揺が見え始めました。
当日は一応辞去し、私は課長に実績表に載っているプールに売店が存在していたのか、売店の利用状態を近隣住民に問い合せすること、併せて管轄市役所に公営プール内に売店を出店する許認可関係を照会させました。
結果は全部嘘!!
売店など存在しないし、そんな認可を与える制度も無いことが判明したのです。
全てが嘘とわかった時点で課長、担当者は愕然としておりましたが、この案件の断り方が問題です。
何しろA社サイドには銀行がそこまで調べたこと、嘘偽の資料と認識していることは知らないのですから...。
その日の夕方、私はA社社長宛に電話をかけ、公営プールへの出店については、今後同業者も注目、進出してくる恐れもあることから、然るべき契約書を交わしておくとか、または許可証の交付を受けておくべきである。
その手続き完了を待って、対応したい旨返事をしました。
当然のことながらこの融資話は自然消滅。
部下の話では他の銀行にも申し込んだとか...。
結果はどうなったかは承知しておりません...。
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【本件で得た結論】
“余りに出来すぎた資料が、却って墓穴を掘りますよ”...ということです。
確実に融資を引き出そうと過剰に意識しすぎた結果、起きた事例と言えます。
では、どうすればいいのでしょうか?
銀行の融資係や、上席は一日に何十人という客と面談しておりますから、 自然と人を見る目が備わるものです。(中には無能な者もおりますが...。)
相手の人柄とか、金融関係に精通している人、また疎い人などはすぐに分かります。
疎い人から分不相応な出来すぎた資料が出てきますと凄い違和感を覚えるものなのです。
資料は実績に裏付けされたものを基にして、実態に則した、肩肘の張らない、分相応の資料で良いのです。
筋さえ通っていれば簡潔なもので良いのです。
融資関係には全く疎く、他の方に資料を作成される場合にも、基本となる実績数字はありのまま伝え、調整できるものは調整を依頼することです。
(当方の個別ご相談の資料作成代行に関しましても上記考え方の基、行っております)
そして、計画書段階での今後の見込みなどは前向きに、積極的な計画を立てる必要があります。
悲観的な後ろ向きの計画ではダメなのです。
初めての申込みに際しては、決算書(個人の場合確定申告書)2期分に、借入れが必要になった事情を説明できるもの(請求書、納品書、見積書)を持参し口頭で説明し、資金繰り表、試算表、計画書等は要求があってから作成すれば良いのです。
拙著『銀行融資を引き出す“究極のウルトラC”』に述べさせて頂いた事項をご参考にされ、
正々堂々と融資を引き出すことと致しましょう。
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本文でもご紹介いたしましたが、銀行側の都合や、理不尽な対応で不必要な悩みを
抱えられておられる方々に、健全な事業運営をして頂くべく、必要な融資を受けら
れる為の完全マニュアルを制作いたしました。
タイトル:『銀行融資を引き出す“究極のウルトラC”』
詳細はこちらのホームページをご覧下さい。→http://www.rouhou.info/
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都市銀行勤続37年の大ベテランが明かす
銀行融資、不可能を可能にするウルトラC
発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/
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発行者鈴木孝志
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