緊急の“つなぎ資金”について

 

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都市銀行勤続37年の大ベテランが明かす
銀行融資、不可能を可能にする“ウルトラC”
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.21 ━ 2007.11.15 ━━━━


第21号.

「緊急の“つなぎ資金”について」

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福田、小沢、両党首による“あうんの呼吸”会談、大連立構想、そして小沢民主党
党首の引責辞任表明、撤回表明と目まぐるしく動いた一週間でした。


一方市場では、原油価格の大幅な高騰やサブプライムローン問題が絡んで大混乱し、
株価も世界的な下落。


日本国内でもガソリン価格の値上げ、食料品各種の値上げ、円高水準の継続と、最
近まれにみる難局が続いています。


この難局に呑み込まれて去っていく企業、必死にもがきながらも何とか生きる努力
をしている企業、上手に便乗していってる企業・・・確実に言えることは、大企業
と中小企業との格差はどんどんと広がって行ってるという現実です。


大手の企業は、値上げやボリューム調整、下請けからの納入価格圧縮等で、それな
りに当面のリスクを吸収して行けますが、中小企業にとっては大手のしわ寄せを真
正面から受け、加えて原材料の高騰など、コスト削減策も企業努力も限界に来てい
ます。


大臣各位、代議士各位、所轄官公庁の官吏各位!!
選挙前のパフォーマンスでなく、一般庶民の立場に立った本当に実のある金融施策
を、一日も早く実施して頂きたいものです。


広報やパンフレットでいくら多様な融資制度を作り、姿勢だけ示してくれても実行
してくれなければ何にもなりません。


それに加えて、制度融資には時間的な感覚が全くと言って良いほどみられないので
す。


経営者にとっては、一日たりとも約定違反は出来ないのです。


審査に時間を要するのは分かりますが、余りにもノンビリし過ぎではないでしょう
か。


制度担当の当事者は勿論、管理者、上席者、運営に当たる方々の意識改革を心から
祈るものです。



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よく世間では「あの銀行は面倒見が良い」とか、「あの銀行は冷たくて全く貸して
くれない」とか話題に上がります。


本質的にはどこの銀行も貸出しの増強には力を入れていると思われますが、要は昨
今の金融機関は、中小企業への貸出しに対する方向づけ、システムが大幅に変化し
てきており、加えて担当する人材の意識欠如が最大の問題なのだと思います。


やはり結論は、銀行の本部・支店を問わず、統括する人間の資質・能力・やる気・
理解力・応用力・指導力が問われるのでしょう。


常に前向きな考えを持ち、部下に問題意識を持たせ、積極的な施策を実行する支店
長・次長が在籍する銀行(支店)は、総ての実績も上がりますし近隣の評価もおの
ずから上がります。


本部から与えられた目先の目標消化に“きゅうきゅう”として保身のみに走り、広
義での地域貢献・取引先の育成、ひいては支店の発展などには目を向けられない支
店長席では近隣の評価が下がるのも当然です。


本当に“活きたカネを有意義に貸す”ことで取引先も銀行も発展成長するのですが、
昨今は余りにもリスクのみを恐れ、信用保証協会・保証会社の保証制度のみに総て
を依存し、自らの目で審査し将来性のある貸出先を見出すことなどの努力を置き忘
れているのではないでしょうか。


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ところで
今、仮に緊急に“つなぎの資金”が必要になったとしましょう。



信用格付けでも上位にランクされ取引歴も長い取引先であれば、銀行は即プロパー
(信用)貸しで対応してくれますが、取引歴も浅く、又は取引歴が長くても信用保
証協会に丸々オンブしている場合(これも銀行サイドの方針・指導によるものです
が・・・)などでは、そうは簡単には行きません。


一日一日が勝負の中小企業経営者にとっては、本当に頼りにならないのが実情です。


保証協会の制度では、無担保クイック保証制度(2000万円まで。金融機関が事
前照会を行い、保証協会の可否の回答により保証書の発行を待たずして融資が実行
される)などもあるのですが、それも銀行窓口が採り上げてくれなければ前に進み
ません。(この辺りも銀行側の方針づけ、担当者の能力の差が出て来るのですが・・)


私達申込む側でも、必要金額が保証協会の条件に適合するか否かを事前に調べ、こ
ちら側からも積極的に活用を迫るべきです。


担当者によっては知識・事務処理能力に乏しく、面倒がって応じたくないという場
合があるのです。


・・・ちなみに、
現に、ここ2ヶ月間に同様なケースのご相談がメール・電話で数件ありましたが、
いずれも攻め落として融資獲得しております。


さて、それも「ノー」だったら・・・経営者にとって諦める訳にも、嘆いてばかり
いる訳にもいきません。


何しろ当面、どうしても“つなぎ資金”が必要なのですから・・・
(そこで、まかり間違っても、街金などには駆け込まないで下さい。)


今、銀行を巡る一般的な貸出しのシステムは、大きく変化して来ています。


以前のように借入申込みを受けた場合、銀行独自で審査し可否を判定し実行する・・
といったシステムとは異なり、その殆んどを保証協会保証扱にするか、タイアップ
しているノンバンク、信販会社、大手消費者金融会社等に廻し、その保証を得て貸
出しをしているのです。


勿論、窓口は銀行で、銀行の資金による貸出しですが、実質審査は保証協会か、ノ
ンバンク、信販会社、消費者金融会社等がすることになります。


公的な保証協会扱を除けば、いわゆる「ビジネスローン」「フリーローン」などの
ネーミングで銀行・信金などが取り扱っているものです。(一部、取り扱っていな
いところもあります。)


ビジネスローンの申込みは電話やファックス、インターネットで、決算書等の資料
はファックスで送信、可否の審査は確かに早く、1〜2日で結論が出ます。



フリーローンは、法人・個人を問わない銀行もあれば、個人のみ又事業資金はダメ
というところもあります。


当然、金利は保証料が加算されますから若干高く、平均12%台でしょうか・・・
メリットは、スピードと過去の取引実績は必要がない・・・というところです。


筆者の気持ちとしては、どこか引っ掛かる部分はあるものの、タイミングとして緊
急の事態から脱出せざるを得ない場合は、一策として考慮する余地はあるのではな
いでしょうか。


ちなみに、現在メガバンクをはじめ各金融機関の取扱うフリーローンの類いは、総
て消費者金融会社の保証によるものなのです。


これが、現在の一般向け銀行貸出しの現状であり、銀行の方針なのです。


筆者としては、些か嘆かわしく抵抗感は否めませんが、金融機関を取り巻く環境の
変化をそれなりに吸収し、対応せざるを得ない時期に来ているのでしょう。


ただ筆者の基本方針は、現在の公的機関の諸制度はフルに活用しつつも、極力プロ
パー(信用)貸出しを引き出す努力を続け、事業者の方々の立場に立った臨機応変
の対策・助言・応援を継続して参るつもりでおります。


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