銀行融資拒絶の裏側

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都市銀行勤続37年の大ベテランが明かす

銀行融資、不可能を可能にする“ウルトラC”

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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.2 ━ 2006.12.19 ━━

第2号.
  【 銀行融資拒絶の裏側 】
  〜 その時現場で何があったのか...!? 〜

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ご継読ありがとうございます。
鈴木孝志(すずきたかし)でございます。

”今月さえ、乗り切れれば、メドが立つのだけど....”
”とにかく、今すぐに融資を受けないと、事業が成り立たない”

■ 一人で資金繰りにお悩みの方。

■ 銀行の敷居が高く、申込をためらっておられる方。

■ 融資を断られ、次の手が思いつかない方。

■ 新しい事業を計画したが、金のメドがつかない方。

 私の周囲にも、多くの方がそんな悩みを抱えて居られます。

本当に必要な金を、必要な時に融資してくれるのが、銀行本来の使命だし、
それこそ「活きた金」になるのですが、銀行はそう簡単にはOKを出しません。

私は、私の37年間に及ぶ銀行員生活と、その後のコンサルタント生活から蓄積した、銀行融資を引き出すノウハウをご紹介して、中小企業事業者や個人事業者の方々の味方でありたい、お役に立ちたい、本当に困って居られる方の力になりたい・・
と、そんな一念から銀行の立場、融資審査のポイント、実行基準、内情等を織り交ぜながら、逐次ご紹介させて頂きたいと思っております。

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過去37年間の銀行員生活の中で、私が携わった融資先が順調に伸展し、事業を拡大し、銀行の主要な顧客になっていることを知った時、本当に「あの時の金が活きたんだなぁ」とその都度嬉しく感じたものです。
そしてそれこそが銀行員冥利に尽きるというものなのです。

一方、申込を断った時の後味の悪さは、何とも言えぬたまらない気持ちでふさぎ込んでしまいます。

特に既に貸出の取引がある方からの追加融資の申込の拒絶や、貸出金の減額、返済の督促などは、本当に切なくなりました。

まして断った先が、不幸にして倒産や事業をストップしたなど知った時の気持ちは、私に責任があったのでは...と深く悩んだものです。

銀行が融資の申込を断るには、それなりの理由、事情があるのは当然ですが、銀行はその本当の理由は絶対に明かしません。
表(おもて)の理由、裏(うら)の理由、そして理由は無いが「ノ−」という場合もあるのです。

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私が携わった案件の中から、お断りした事例を紹介したいと思います。

その前に、銀行(支店)の権限、審査システムを理解しておいて下さい。

支店には、その規模によって、店長専決権限というものがあります。
これは支店長がその案件を本部の審査を受ける必要が無く、独自の判断で承認するとが出来ますが、その金額や期間が決められております。

支店長の権限を超える金額、期間の案件は、本部の審査を受け、承認を受けなければ実行出来ません。

支店に於いて、申込を採り上げるか否かは、それぞれの銀行によって多少の違いはあるでしょうが、概ね次の通りです。

  • まず担当者が申込の内容を受付ける。
     それに担当者としての意見を付して上司(支店長代理)に上げる。
  • 支店長代理は、担当者と内容、妥当性を協議して、
     意見を付し上(次長)に上げる。
  • 次長は、代理、担当者らを交え検討協議。意見を付して支店長に上げる。
  • 支店長が妥当か否かを判断し、権限内であれば、即実行。
     → 支店(長)権限権限超過であれば、本部の審査を仰ぐため、
     申請書を本部に提出。
  • 審査部の承認が得られれば、実行。
     条件を付けられれば、条件を満たした上で実行。

と、大体このようになっています。
そんなシステムを頭に入れて頂きながら、実例をご覧下さい。

私が、大阪市内の家内工業が集中している地域の支店に在籍していた頃の実例です。
私は、一担当者で、係長クラス。上席に支店長代理。

申込人有限会社M

業種 プラスチック金型加工

平均月商 5百万円

申込金額 2百万円

資金使途 受取手形不渡りによる運転資金 

取引ぶり 普通預金のみ。残高10万円程度

主力銀行 某信用金庫

受け取った手形が不渡りになり、給料が支払えなくなったとのこと。
明日どうしても金が必要との事。
取引している信金が、本部の審査になるため時間がかかる。
返済は毎月25万円づつ、8ヶ月で返済するとの申し出。

担当者としての私は、何とか急場を救ってあげたい・・との気持ちから、現状の資金繰りなどを聞き取り、6ヶ月据え置いて、以後毎月20万円づつなら、余裕をもった返済が可能と判断し、その旨の申請書を書き、支店(長)権限での対応を望み、上司にあげたのです。

勿論、決算書も見せて貰いました。多少の問題点が無いことはありませんでしたが、中小企業では致し方ない程度のものでした。

しかし、この案件は拒絶することとなったのです。

私の申請書は、支店長代理の段階であっさり一蹴されました。
諦めきれず私は、直接支店長代理の上の次長に相談に行きました。
次長は支店長代理を相談の輪には入れましたが、結論が変わることはありませんでした。

私が返済条件をも含め、突っ込んだ会話をしたことで、M社社長は実行してくれるものと解釈し、期待していることが手に取る様に分かっているだけに、本当に困り果てました。

拒絶の理由は、こんなことによるものでした。

  • 取引が普通預金だけで、実績が足りない。
  • 本来、緊急の事態なのなら、主力の信金が面倒をみるべきである。
  • 不渡りを出す様な取引先と取り引きしていることは、管理体制、経営能力が不足してるからである。
  • 見るべき資産が無い。社長の個人保証だけでは不安である。
  • 申込み来店時、奥から社長を見掛けたが、影が薄い。迫力が感じられない。

以上が拒絶の理由です。

この理由、納得出来ますか?
このような理由で...。 納得できますか!?

特に影が薄い..なんて、あきれますよね。
おかしな筋論を振りかざしたり・・。
今、現実に目の前に困り果てている一人の経営者がいるというのに、当時の上席はまるで他人事なんです。

一担当者である私としては、上席がダメと結論を出しているものを、勝手に進めることは出来ません。
そして、M社にその日のうちに断りに伺いました。

理由は当然言えません。
社長はOKかと思って安心していたのに..と憤然とし、その後困り果てた目を向け、「いきなり行っても、そりゃ−ムリだよな−」と肩を落としました。

銀行って一体何なんだよ...
自問自答しながら、私は銀行への帰路を辿ったものです。

ただこの拒絶理由の中で、一つだけ注意しておきたい事があります。

それは、お取引先の選別と、その後の管理なのです。
「危ない会社をどう見分けるか」その方法については、知っておかれたら良いと思いますので、また後日、ご紹介させて頂くこととします。

今回ご紹介の事例は、ほんの一例に過ぎません。
本当は貸したい。貸して上げたい。貸さざるを得ない。
銀行の表の事情、裏の事情を織り交ぜながら、次号以降に、紹介させて頂きたいと思います。

ちなみに、この実例の支店長代理は昇進もなく、万年代理で終わりました。
次長は系列のリ−ス会社に出向し、総務部次長で定年となりました。

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  都市銀行勤続37年の大ベテランが明かす
  銀行融資、不可能を可能にするウルトラC

発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/

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発行者 鈴木 孝志

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